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季節の話
ある日 リスさんが森をあるいていると大きな木がありました。
リスさんはその木の前で立ち止まり「あれ?これは何の木だろう?」と言ったのです。
・・・すると、そのとたん、木が歌をうたいだしたのです。
(♪ラン・ララ ラ・ラ・ラ・ラ ラン・ラララ〜♪)で歌う
(2回歌う ♪ラン・ララ ラ・ラ・ラ・ラ ラン・ラララ〜♪)
その歌を聞いたとたん、リスさんにはすぐにわかりました。
(そして、大きな声で)「どんぐりの木!」(と言いました。)
すると木は「そうだよ!どんぐりの木だ(よ)さぁ!一緒に歌おう!」
♪どんぐりころころ どんぐぶりこ〜お池にはまってさぁ、大変〜
♪どじょうがでてきてこんにちわ
ぼっちゃん 一緒にあそびましょう!♪(リスの声で歌う)
リスさんは木と一緒に何度も「どんぐり」の歌を歌いました。
そして「またあそびにきます」と約束をして帰ってゆきました。
木もとても嬉しそうでした。
次の日、タヌキさんも森の中で大きな木を見つけました。(見つけたのです)
そして、その木の前で立ち止まると(木を見上げて)「これは何の木だろう?」と言ったのです。
・・・すると、そのとたん、木が歌をうたいだしたのです。
「♪大きな栗の〜木の下で〜♪」←(ランララ ラララ ラララララ〜 2回歌う・ランララ ラララ ラララララ〜♪)
その歌を聞いたとたんタヌキさんにはすぐにわかりました。
(そして、大きな声で)「栗の木!」(と言いました。)
すると木は「そうだよ!栗の木だ(よ)さぁ!一緒に歌おう!」
♪ 大きな栗の木の下で、あ〜なたと私 なかよくあそびましょう!大きな栗の木の下で♪
タヌキさんは木と一緒に何度もその歌を歌いました。
そして「今度はお友達を連れてきます」と言って帰ってゆきました。
木もとても嬉しそうでした。
それから何日かたったある日、うさぎさんが森の中で白い花が咲いている木を見つけました。
今まで見たことのない木でした。うさぎさんはその木の前で立ち止まると「これは何の木だろう?」と しばらく考えていました。
・・・すると・・・木が歌をうたいだしたのです。
「♪ミカンの花がさ〜いている〜♪」←(ラ〜ララ〜ラ・〜ラララ ラララ〜ラ〜ララ〜♪)
うさぎさんはその歌をじ〜と聞いていました。そしてしばらくするとハッと何かを思い出したように
「あなたは(もしかして)ミカンの木(ですか)?」と聞きました。
すると木は「そうです!私はミカンの木です。
もうすぐ美味しい実がなります。
その頃もう一度ここへいらっしゃい!」と言ってくれたのです。
うさぎさんはなんだか、たまらなく嬉しい気持ちになりました
「はい!もう一度必ず来ます!」とミカンの木と約束をする。
「♪ミカンの花がさ〜いている〜♪」と 歌を歌いながら帰ってゆきました。
(↑これは歌詞で歌う)
それから何日かたったある日男の子がひとり森へやってきました。
博士は小さい頃から木が大好きで、(今では)名前を知らない木は一本もありませんでした。
その日も歩きながらまるで仲の良い友達のように、一本一本、木の名前を呼んでゆきました。
ところが、それからまもなく(博士は)ある小さな木の前で立ち止まりました。
そしてしばらくじーとその木を見つめていましたがそのうち
「この木は、はじめて会う木だ。あなたは何の木ですか?」と聞いたのです。
すると・・・木はしばらく博士をじーとみていましたがそのうち歌をうたいだしたのです
「♪この木 何の木 気になる木・・・♪」←(これはハミング歌う・少年の様な声でハミングする)
博士はその歌を聞いたとたん大きな声で
「やっとみつけたぞ!君が気になる木か!」と言いました。
「長い間君をさがしていたんだ!」
世界中のどこかに君がいて、ぼくが会いにゆくのを待っていることはわかったいたのだが・・・
どこにいるのか、長い間わからなかったのだ。
やっと会えたぞ!ととても嬉しそうでした。
そして「さぁ!今までは君は名前のない木だったが今日からは違う。
君の名は・・・「良介だ!」
博士は自分の名を木につけました。
その名を聞いたとたん木は嬉しそうに枝を奮わせると大きな声で歌い出しました。
「♪この木 何の木 気になる木・・・名前のなかった木だけれど
♪けれども今日から名のある木♪〜
この木 何の木 良介の木!♪ ぐんぐんぐん伸びてく良介の木!」
↑(これはハミングではない実際に歌詞で歌う!)
そしてなんと!歌いながらぐんぐんぐんぐん ぐんぐんぐんぐん 伸びていったのです!
博士は嬉しそうに木を見上げていました。
世界中のどこかにあなたの名前になる木が待っているのです。
いつか必ず出会えることでしょう。
その木はとても小さな木です。ふと?「この木何の木だろう?」と思ったら木に話かけて見て下さいね。
「不思議な木」 おはなしかご・オリジナル
2015年7月1日
語り方の注意
★リス タヌキ うさぎには(さん)をつけてもつけなくても良いです。
聞き手の年齢や状況に合わせて下さい。
★文中の( )も同様にその時の語り手の気持ち他で言っても言わなくても良いです。
★題名は言わずに話しだしてください。
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